更新日:2011,04,20,Wednesday 更新者:admin
約1年前。
スイス漆喰を採用しようと検討していましたが1年の時を経て、
ついに使用できる日が訪れました。
採用に際し、改めてスイス漆喰の事を書いてみたいと思います。
漆喰と聞くと昔から伝わる日本の文化と思う人が多いと思いますが
実は漆喰のルーツはヨーロッパです。しかも約3000年前から。
ちなみに和漆喰は平安時代頃から使用されているとの事です。
何故ならヨーロッパ大陸の多くが漆喰の原料となる石灰岩で構成されていて
その豊富に採れる石灰を使って各地で漆喰という文化が栄えたと
伝えられています。その中でも純度の高い良質な石灰が採取できるのが
スイスアルプスの麓だったという訳です。そこで約300年渡って
受け継がれている伝統製法にこだわった漆喰が私たちが今回使用する
スイス漆喰です。
では、なぜスイス漆喰を使用するのか…?
まず最初にスイス漆喰の安全性を考えます。
1番は天然100%である事。
しかし、天然100%=安全とは言い切れません。
なぜなら自然界にも毒は無数にあるためです。
そこで、成分を全て明示する事で体質に合った、より安全な製品を
ユーザー自ら選択することができます。特に内部で使用するときは
とても重要な事だと思います。万が一、アレルギーのトラブルが発生した
場合にも、成分名から原因究明が容易になります。
次に汚れについて考えます。
汚れの原因は約90%が静電気と言われています。
他の塗り壁材などは合成樹脂入りのため静電気が発生しますが
スイス漆喰は天然100%で静電気を発生させません。
汚れが付かないというと語弊がありますので合成樹脂入りの塗り壁材に
比べて汚れが付きにくい材料です。
更に健康被害について考えます。
生物は温度24度以上、湿度60%以上、中性〜弱酸性の環境下で最も
発育すると言われています。phで見てみると生物の生存限界が約11phに
対してスイス漆喰は約12.4phと強アルカリ性のためカビや細菌類を
殺菌・分解する効果があります。
ちなみに和漆喰は約10.2〜10.8phの間と言われています。
強アルカリ性のスイス漆喰は、酸化還元作用により「有機物」を分解します。
空気中の「臭い」や「有害な科学物質」を吸収するだけでなく
綺麗に分解して室内環境を浄化してくれます。
更に、汚れまでも分解します。
補足として、環境や汚れ具合によって効果は異なります。
遮熱効果について。
建材試験センターという場所で太陽光反射実験データを採取しています。
その結果、一般的な遮熱塗料(白色)の赤外線反射率は89%に対し、
スイス漆喰は91%という高い数字を示しました。
ちなみに反射率10%の差は温度で約5〜7度の差になります。
この差は何なのか・・・?それはスイス漆喰は前に述べたように
汚れが付きにくく、素材自体が透明に近いため反射率が高く
経年変化による退色が無いというわけです。
白く見えるのは粒子状での統合により光が乱反射しているためです。
遮熱効果によって真夏時の白色サイディングに比べてスイス漆喰は
約15度温度が低いという試験結果もでています。
そのため、クーラーの使用頻度が減り、地球温暖化対策にも効果があります。
と、いうようにスイス漆喰は長所の多い材料です。
ただし、日本のように地震が多い国では、
外部に使用するときには漆喰の下地となるモルタル塗りの段階で
クラックが発生しにくくなるように処理をする事が重要になってきます。
日本は湿度の変化も大きくヨーロッパよりも過酷な環境といえるでしょう。
その点も注意深く考えながら使用していくことが求められます。
弊社では内部仕上げとして珪藻土を多く使用しています。
珪藻土には珪藻土の、漆喰には漆喰の良さがあり
どちらが良くてどちらかが悪いという考え方はしていません。
両方とも自然のから作られた材料ですし。
最終的には住む方が良いと思われる材料が1番適した材料だと判断します。
もちろん、コストのことや工期の事もありますし。
ユーザーの皆様が判断するための道筋を導くためにも様々な材料を
使用していくことが重要だと思っています。
スイス漆喰を採用しようと検討していましたが1年の時を経て、
ついに使用できる日が訪れました。
採用に際し、改めてスイス漆喰の事を書いてみたいと思います。
漆喰と聞くと昔から伝わる日本の文化と思う人が多いと思いますが
実は漆喰のルーツはヨーロッパです。しかも約3000年前から。
ちなみに和漆喰は平安時代頃から使用されているとの事です。
何故ならヨーロッパ大陸の多くが漆喰の原料となる石灰岩で構成されていて
その豊富に採れる石灰を使って各地で漆喰という文化が栄えたと
伝えられています。その中でも純度の高い良質な石灰が採取できるのが
スイスアルプスの麓だったという訳です。そこで約300年渡って
受け継がれている伝統製法にこだわった漆喰が私たちが今回使用する
スイス漆喰です。
では、なぜスイス漆喰を使用するのか…?
まず最初にスイス漆喰の安全性を考えます。
1番は天然100%である事。
しかし、天然100%=安全とは言い切れません。
なぜなら自然界にも毒は無数にあるためです。
そこで、成分を全て明示する事で体質に合った、より安全な製品を
ユーザー自ら選択することができます。特に内部で使用するときは
とても重要な事だと思います。万が一、アレルギーのトラブルが発生した
場合にも、成分名から原因究明が容易になります。
次に汚れについて考えます。
汚れの原因は約90%が静電気と言われています。
他の塗り壁材などは合成樹脂入りのため静電気が発生しますが
スイス漆喰は天然100%で静電気を発生させません。
汚れが付かないというと語弊がありますので合成樹脂入りの塗り壁材に
比べて汚れが付きにくい材料です。
更に健康被害について考えます。
生物は温度24度以上、湿度60%以上、中性〜弱酸性の環境下で最も
発育すると言われています。phで見てみると生物の生存限界が約11phに
対してスイス漆喰は約12.4phと強アルカリ性のためカビや細菌類を
殺菌・分解する効果があります。
ちなみに和漆喰は約10.2〜10.8phの間と言われています。
強アルカリ性のスイス漆喰は、酸化還元作用により「有機物」を分解します。
空気中の「臭い」や「有害な科学物質」を吸収するだけでなく
綺麗に分解して室内環境を浄化してくれます。
更に、汚れまでも分解します。
補足として、環境や汚れ具合によって効果は異なります。
遮熱効果について。
建材試験センターという場所で太陽光反射実験データを採取しています。
その結果、一般的な遮熱塗料(白色)の赤外線反射率は89%に対し、
スイス漆喰は91%という高い数字を示しました。
ちなみに反射率10%の差は温度で約5〜7度の差になります。
この差は何なのか・・・?それはスイス漆喰は前に述べたように
汚れが付きにくく、素材自体が透明に近いため反射率が高く
経年変化による退色が無いというわけです。
白く見えるのは粒子状での統合により光が乱反射しているためです。
遮熱効果によって真夏時の白色サイディングに比べてスイス漆喰は
約15度温度が低いという試験結果もでています。
そのため、クーラーの使用頻度が減り、地球温暖化対策にも効果があります。
と、いうようにスイス漆喰は長所の多い材料です。
ただし、日本のように地震が多い国では、
外部に使用するときには漆喰の下地となるモルタル塗りの段階で
クラックが発生しにくくなるように処理をする事が重要になってきます。
日本は湿度の変化も大きくヨーロッパよりも過酷な環境といえるでしょう。
その点も注意深く考えながら使用していくことが求められます。
弊社では内部仕上げとして珪藻土を多く使用しています。
珪藻土には珪藻土の、漆喰には漆喰の良さがあり
どちらが良くてどちらかが悪いという考え方はしていません。
両方とも自然のから作られた材料ですし。
最終的には住む方が良いと思われる材料が1番適した材料だと判断します。
もちろん、コストのことや工期の事もありますし。
ユーザーの皆様が判断するための道筋を導くためにも様々な材料を
使用していくことが重要だと思っています。
| https://www.athome-arai.jp/kouzi1/index.php?e=276 |
| 八王子市 H邸新築工事 | 03:41 PM | comments (x) | trackback (x) |
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