2012年08月29日
先週末、探し物があって実家の納戸の置くで古いアルバムの束を見つけました。
何気なく開いたその古びたアルバムは、今の私の原点が詰まった物でした。
小さな10坪の貸家で創業した頃の父の姿。
今の私よりも若い大工さんがたった一人で1軒の家を設計し、全ての柱や土台、梁を加工(刻み)していたのです。
この「刻み(きざみ)」の音と匂いが私は大好きでした。
いつも早朝から夜遅くまで現場に行っているお父さんも「刻み」の時は庭先で仕事しているんですよ。
いつも忙しかった父に遊んでもらった記憶はほとんどありませんが、
「刻み」の時期はご飯もお茶も一緒で、父もこれから始まる家づくりにワクワクしている最高の時間を共有できたんです。
材木の放つ良い香り・・・
ノミで手加工する時の金槌のリズミカルな音色。
すぐそこに真剣な表情のお父さんが仕事している安心感。
たまに吹く口笛はご機嫌の合図。
私はそういう大工の家に生まれ育ったんです。
私が5歳の頃、父が建てた家の建前の写真がありました。
当時は足場もない中で、職人さんたちは高い所で作業してました。
たくさんの大人たちが集まってきて、威勢良く、スルスルっと柱を登り、自信満々で仕事していたことをわずかに思い出します。
子供心にどんなお祭りよりも楽しかったのが上棟式です。
働く職人さん達は誇らしげで、集まった親戚やご近所さんも満面の笑み。
普段食べたことないようなご馳走と、笑い声や歌。
なにやら5歳の私も歌っています。
私にとって家づくりの現場は、「木の香り」と「大人の男の自信と誇り」を感じられる場所だったのです。
お客さんと職人衆の信頼関係が「幸せな空気」を広げていたんですね。
だから、私は今 家づくりをしています。
「造り手の真剣顔が見える、お客さんの笑顔が見える」当り前の家づくりです。
何気なく開いたその古びたアルバムは、今の私の原点が詰まった物でした。
小さな10坪の貸家で創業した頃の父の姿。
今の私よりも若い大工さんがたった一人で1軒の家を設計し、全ての柱や土台、梁を加工(刻み)していたのです。
この「刻み(きざみ)」の音と匂いが私は大好きでした。
いつも早朝から夜遅くまで現場に行っているお父さんも「刻み」の時は庭先で仕事しているんですよ。
いつも忙しかった父に遊んでもらった記憶はほとんどありませんが、
「刻み」の時期はご飯もお茶も一緒で、父もこれから始まる家づくりにワクワクしている最高の時間を共有できたんです。
材木の放つ良い香り・・・
ノミで手加工する時の金槌のリズミカルな音色。
すぐそこに真剣な表情のお父さんが仕事している安心感。
たまに吹く口笛はご機嫌の合図。
私はそういう大工の家に生まれ育ったんです。
私が5歳の頃、父が建てた家の建前の写真がありました。
当時は足場もない中で、職人さんたちは高い所で作業してました。
たくさんの大人たちが集まってきて、威勢良く、スルスルっと柱を登り、自信満々で仕事していたことをわずかに思い出します。
子供心にどんなお祭りよりも楽しかったのが上棟式です。
働く職人さん達は誇らしげで、集まった親戚やご近所さんも満面の笑み。
普段食べたことないようなご馳走と、笑い声や歌。
なにやら5歳の私も歌っています。
私にとって家づくりの現場は、「木の香り」と「大人の男の自信と誇り」を感じられる場所だったのです。
お客さんと職人衆の信頼関係が「幸せな空気」を広げていたんですね。
だから、私は今 家づくりをしています。
「造り手の真剣顔が見える、お客さんの笑顔が見える」当り前の家づくりです。
- 教会の塗装工事 (07.16)
- ピンクの石膏ボード (07.15)
- 小平チャペル 献堂式 (07.14)
- もともと こうであったように (07.07)
- SR打ち合わせ (07.04)