2013年01月08日
「自然素材の家」というと、無垢の床板(フローリング)は欠かせません。
理由は「無垢の木はいい香りがするし、温かい感じがするし、湿気を吸ってくれるから。」ですね。
「無垢のフローリング」と一口に言っても様々な分類や種類があるのです。
私の会社に家づくり相談で来ていただいたら、まず床板の話しをしています。
「自然素材の家に憧れているんですが、無垢の木は高いんですよね?」と毎回質問されます。
私の答えはいつも「無垢の方が材料としては安い場合もあるんですよ」
実際の床板の一部を触って確認しながら、説明をしています。
まず、無垢フローリングには塗装品と無塗装品があること。
新井建設の標準仕様では無塗装品を使います。
その理由とそれぞれの特徴を説明します。
「無垢の木」なら何でも良いわけではないですので、
よく使われるフローリングを見比べながら、特徴と価格の目安をお話しします。
ナチュラル感があって、触ると温かく、比較的安価なパインや杉。
上の写真は杉のフローリングです。
ちょっと高級感のあるヒノキ。でも一般の方が思っているほど高くないはずです。
少しでもキズに強い方がよい、という方にはナラやチーク・・・
キズに強い→堅い木→触った瞬間は冷たく感じる
私は合板フローリングをオススメはしていませんが、憧れだけで無垢フローリングを選んではいけません。
木も活きモノですから、付き合い方があります。
放っておけば痛みも早くなります。
愛でてあげれば、経年でいい味に変化して活きます。
無塗装の床板には、当社の標準では蜜蝋ワックスを刷り込んでお引渡しします。
他には浸透性の自然系オイル塗料を塗って着色することも。
木肌の保護と汚れ防止、しっとり感のためにも無塗装のままで使うことはオススメできません。
最低でも1年に1回以上はメンテナンス用のワックスやオイルで、拭いてあげて欲しい。
「面倒な作業」と思えばやりたくないものですが、家族みんなのイベントにすれば楽しいはず。
そんな暮らしが好きな人に無垢フローリングはオススメなんです。
最近は自然素材を使ったリフォームや新築が増えています。
イメージやメリットだけを強調している宣伝も見かけますが、デメリットも特徴として理解して
付き合い方を知った上で、採用するようにして欲しいものです。
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