2013年01月17日
私が大学卒業して就職した建設会社では、注文住宅と分譲住宅の両方を手掛けておりました。
今日はその時のエピソードから、お話ししますね。
その会社では分譲住宅が完成すると売り出しのために、家具やインテリア小物を運び込んで飾るんです。
若い現場監督と女性のコーディネーターで、お家を見栄えよくデコレーション。
不動産チラシ用の間取り図は事務の女性が当時は手書きをしてました。
そのチラシの図面にはLDKにダイニングセットと応接セットが描いてありますので、私は倉庫から展示用家具を運び、
先輩たちとセッティングに向かいます。
現場担当の先輩いわく、「多分その絵通りには家具置けないよ〜」
そう、小さな間取りの分譲住宅なので家具も小さめに書いてあったんですね。
さて、対面キッチンは広めの空間が必要だと前回お話ししましたね。
そのために、リビングと言えるスペースが取れないケースもあります。
14〜15帖のLDKというと、そんなに狭い感じは受けないと思いますが、対面キッチンにした場合、
リビングダイニングのスペースは10〜11帖くらいでしょうかね。
大型テレビまでの距離もある程度は必要、収納キャビネットやパソコンも置きたい・・・
そこにダイニングテーブルセットとソファを置いたら、結構圧迫感でます。
プロとして間取りや収納設計の工夫ということはある訳ですが、
暮らし方の工夫というのも大事だと思います。少し狭いと感じたら、ソファを置かない。
その代わりに、ダイニングテーブルの高さを通常(70cm)より低くし、チェアも低めで少しゆったり目の物にします。
ソファにゴロっとしたいならば、ベンチタイプのリビングチェアを使ってみては?
家具の高さが低くなると、広がり感も増すし、座った時の視点が少し低くなるだけで落ち着きも感じられます。
ソファを置かない分、無垢のフローリングが広く視界に入るのもうれしい。
子供はフローリングが気持ち良ければ、床にゴロゴロしちゃいます。
対面キッチンと食卓を中心としたエリアに居ることが多くなるので、何となく会話ができますよ。
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